診療科

消化器内科

機能性胃腸障害、消化性潰瘍、膵臓炎、胆石、肝炎、胃がん、大腸がん、直腸がん、肝がんなどの消化器全般のすべての疾患を診断、治療している。上部胃腸管内視鏡、大腸内視鏡、膵胆管造影術などを実施、各種病理検査、超音波検査、CT、MRIなどの先端設備を活用し、消化器疾患の有無を診断するだけでなく、胃・十二指腸潰瘍の出血、胃・食道静脈瘤の出血などでの止血術、ポリープと初期がんの切除術、膵胆管結石除去、および排液術など、高度な専門的治療内視鏡術も行っている。管疾患クリニック、難治性胃・腸病クリニック、24時間治療内視鏡クリニック、消化管運動クリニック、便秘クリニック、消化器がんクリニック、胆・膵臓クリニックなど、より集中的、専門的な診療が要求される疾患に関し、経験が多く、専門知識が豊富な消化器内科専門医が治療に当たっている。

呼吸器内科

呼吸器-アレルギー内科は、気管支を含む肺と肺を取り囲んでいる胸膜疾患、および多様なアレルギー疾患を見つけ治療している。主要疾患としては、上気道感染(風邪)、肺炎、肺結核などの感染疾患や慢性閉鎖性肺疾患(COPD)、気管支喘息、気管支拡張症などの気道疾患、胸膜、および縦隔洞疾患、 肝蛭性肺炎、肺がんなどがあり、アレルギー疾患でアレルギー鼻炎、気管支喘息、職業性喘息、急・慢性じんましん、食物アレルギー、薬物アレルギー、ハチ毒アレルギーなどがある。

循環器内科

脳血管疾患や冠状動脈性心臓疾患、腎臓血管疾患など、各種心血管系疾患と関係が深い高血圧、心筋に関する血流が減少し起こる狭心症、心筋梗塞症、心不全などの心臓疾患、脈拍が不規則に表れる不整脈などを主な治療対象とする。心電図、運動負荷検査、ホルター検査、24時間活動血圧測定検査、心臓超音波、および経食道心臓超音波検査などを行い、高血圧、動脈硬化症、心血管疾患、心不全、不整脈など、心臓疾患を正確に診断し治療している。
心血管造影室で実施している冠状動脈造影術検査は、その結果が映像とともに具体的な数値で表され、正確な判断と早急な仲裁的治療を可能にしている。心臓外科との協同診療で多血管冠状動脈疾患において最先端設備と高度の技術により冠状動脈迂回術を施術している。
高水準の頸胸部超音波、および経食道心超音波検査で弁膜疾患を正確に診断し、非手術療法である風船弁膜拡張術と手術療法である人口弁置換術を積極的に行っている。手術後、問題が生じえる抗凝固療法に対する投薬指導、および医学的問題の管理、および教育を実施している。また、中風、心不全症、環状動脈疾患、腎臓疾患などの原因となる高血圧を治療するため、高血圧クリニックを運営し、食事療法、運動療法などを定期的に患者、および保護者に教育している。

血液腫瘍内科

血液腫瘍内科は身体に発生する全てのがんの内科的治療を担当している専門分野である。したがって、肺がん、肝がん、胃がん、頭頸部がんをはじめ、消化器がん、およびその他の全身に発生する腫瘍(がん)の診断と治療を担当している。また、各種血液疾患の内科的治療を担当しており、鉄欠乏症貧血、貧血症による蒼白、呼吸困難などの症状を見せる再生不良性貧血、血小板、および血管異状による出血性疾患、白血病、悪性リンパ腫、白血病、リンパ腫、骨髄増殖性疾患などを治療対象としている。
特に血液腫瘍内科は診療領域が広範囲であるだけではなく、先端診断、および治療技法が輝かしい発展を繰り返し、不治で知られる血液腫瘍分野の治療の新たな可能性を広げている。

内分泌内科

内分泌内科はホルモンの分泌と機能の異常を引き起こす、糖尿病、甲状腺疾患、骨多孔症、脳下垂体ホルモン(成長ホルモンなど)、副腎皮質ホルモンと性ホルモン異常により発生する疾病を扱う。
内分泌内科では糖尿病の診断、および治療とともに循環器内科、腎臓内科、眼科、神経科など関連臨床科の協同診療を通じ、糖尿病性合併症、および同伴疾患の早期発見と治療に力を入れている。特に、糖尿病の管理に対して、患者の積極的な参加を促すため、薬剤科、看護部、社会事業科、栄養科などでチームを構成し、定期的な糖尿病教育プログラムを患者と家族に提供している。また、甲状腺、副腎、脳下垂体などに発生する機能異常疾患、および腫瘍性疾患と骨多孔症の診断、および治療のため、放射線科、泌尿器科、産婦人科、神経外科、外科、耳鼻咽喉科などの関連科との多学際的治療により、治療効果を高めている。
施設は内分泌疾患専用検査室、患者教育室、外来診療室に血糖測定器具、眼底カメラ、自律神経合併症検査設備などを持ち、血糖を迅速かつ正確な方法で測定し、検査から診療までまとめて受けることができるシステムを備えている。

腎臓内科

腎臓はわたしたちの体の血液を漉し、老廃物を尿にして排泄させ、さまざまなホルモンの作用を通じ体の内部環境を一定に維持する役割をしている。このような腎臓の機能に異常が発生すると尿にたんぱく質、あるいは血液(赤血球)が非正常的に表れる現象が発生し、浮腫、高血圧などが発生することがある。
腎臓疾患はかなり悪化するまでは特別な症状がない場合が多い。糖尿病、 本態性高血圧などの疾患がある場合、二次的に腎臓機能が悪化することがあり、糖尿や高血圧患者は腎臓機能を定期的に検査することがとても大切である。
腎臓内科では、腎臓疾患、および高血圧に関するあらゆる問題を早期に発見し、精密診断をし、治療対策を研究している。また、慢性腎不全の治療による腎機能対策療法として腹膜透析、および血液透析だけではなく、臓器移植チームと協同診療のもと腎臓移植術も積極的に施行している。

感染内科

感染内科は、細菌、ウイルス、真菌(カビ菌)、および寄生虫により発生する各種の感染疾患に対し、診断と治療を行う。したがって、感染疾患、不明熱、細菌感染疾患、エイズなどを主な治療対象としており、診療の質を向上させるために最も重要な分野である。
このような感染疾患は感染した身体部位によって表れる症状が異なり、軽い状態から致命的な状態に至るまで多様に表れるが大部分は共通して発熱を伴う。発熱は感染疾患にだけ表れる症状ではないため、感染内科では発熱を伴う患者に対し、感染疾患の有無に対する判断から専門的な鑑別診断と抗生剤治療を担当することになる。
感染疾患はわたしたちの体内のどの部位にも発生する可能性があり、ときには全身に発病することもある。腸チフス、コレラ、細菌性痢疾、マラリア、ツツガムシ病、レプトスピラ症、腎症候性出血熱、麻疹、結核、エイズなどの各種伝染病も感染内科で診療する疾患に含まれる。また、免疫機能が低下した患者には特に感染しやすく、正常な人とは別の種類の感染がよく見られるが、これに関する専門的な診療にも参加している。また、病院感染を予防するため感染管理室の活動を支援し、抗生剤の適切な使用を勧めたり監督したりしている。

リューマチ内科

リューマチ内科は、筋/関節疾患の内科的な治療を行っている。退行性関節炎、リューマチ関節炎、硬直性脊椎炎のような全身関節疾患、全身性エリテマトーデスと筋肉炎、硬皮症、ベーチェット病のような免疫異常による自己免疫疾患、通風、仮性通風、骨多孔症のような代謝性疾患、そして五十肩、テニスエルボー、線維筋肉痛のような慢性軟組織痛症などの疾患を治療している。頭の先からつま先まで痛症を訴える患者のうち、薬物や注射治療が必要な患者がこの対象となるが、最近では超音波、MRI、アイソトープ撮影、SPECTなどの最新映像診断法と滑液検査、滑膜組織検査を導入し、各種関節疾患を正確に診断し、診断結果に合った治療を行っている。
また、慢性疾患の管理が重要な現実にリューマチ専門看護士を採用し、患者教育、服薬カウンセリングなどに対する指導、電話相談など、診療の質の向上を目指している。特に「電話訪問による患者の総合管理プログラム」を実施し、新患を中心にリューマチ内科を訪れた患者の服薬確認、効果/副作用の有無を問診、および次回外来のスケジュール確認を実施するプログラムとして国内の他病院では見られないサービスを実施している。特に居住地が遠く、検査が事前にできない患者のため当日検査後電話で検査結果を知らせるone-stop serviceを行っている。

神経科

神経科では、頭痛、めまい、健忘症、意識消失、手足のしびれなど、よく見られる症状と脳卒中、痴呆、てんかん、睡眠障害、パーキンソン病、脊髄疾患、末梢神経疾患、および筋肉疾患など、神経系と筋肉の多様な疾患に関して専門的な治療を行っている。
特に脳卒中の治療と予防に大きな重点を置いており、当院は保健福祉部が選定した脳卒中治療に長けた病院として最上級のサービスを提供している。
脳卒中は、発病初期の数時間以内に治療ができれば、脳損傷を防ぐことができ、脳卒中が疑われる場合は、速やかに来院しなければならない。また、脳卒中の危険因子である高血圧、糖尿、心臓疾患、高脂血症、喫煙などの治療が脳卒中予防にとても大切である。脳卒中は再発しやすく、原因について徹底した究明と再発防止のための根気強い努力が必要である。
頭痛、睡眠障害、てんかん、パーキンソン病、末梢神経炎と筋肉病などの治療、痴呆の早期診断と治療にも力を入れている。また、ボトックスクリニックで顔面の震えに関する注射治療を受けることができる。正確な診断と治療のためには脳波検査、睡眠多源検査、筋電図検査、誘発電位検査、CT、MRI、脳血流検査、脳脊髄液検査など適切な検査を行っている。

小児青少年科

小児青少年科は、妊娠から青少年期に至るまで、子どもや青少年の成長と発達を扱う臨床分野で、子どもや青少年の成長過程において、できる限り身体、知能、情緒、および社会的能力を発展させ、今後もすばらしい成人になる基盤が整えられるよう手助けをしている。
小児青少年と関連した業務は健康な子どもの成長、発達、および栄養相談をはじめ、予防接種から始まる。小児期に主に行われる小児予防接種、小児感染性疾患以外に3次病院としての特殊分野の診療を活性化している。特に近年急増しているアトピー・喘息を専門に診療するアレルギークリニックがあり、身長が伸びにくい子どものための低身長クリニック、肥満クリニックをはじめ、小児心臓疾患、小児血液腫瘍クリニックと頭痛クリニック、小児神経クリニック、腹痛クリニックなど、多様な専門クリニックを開いている。
小児は大人の縮小版ではなく、多様な段階別の特性があり、すべての小児青少年の疾患は原則的に小児青少年科で診療することが望ましい。

精神科

精神科は個人の主観的な生や他人との関係に影響する人格だけではなく、社会生活への適応能力の障害を扱い治療する医学の一分野である。
精神科で扱っている疾患はとても多様である。精神分裂病をはじめ、精神病だけではなく、うつ病、適応障害、人格障害、アルコールや薬物中毒、睡眠障害などとよく神経性と呼ばれる神経症的な障害などがある。特に小児青少年精神健康クリニックでは自閉症と注意力欠乏障害、チック障害、学習障害などを、老人精神健康クリニックでは老人性うつ病や痴呆を治療している。
精神科の治療は入院、および外来治療があり、入院治療のため開放病棟と精神健康病棟が整えられている。精神科的治療には主に精神治療と薬物治療を並行している。精神健康病棟の入院患者には美術治療、音楽治療、作業治療を並行しており、病室内の環境治療として患者がともに参加し、病室運営に関し論議する協同体集会が運営されている。また、禁酒集会が活性化し、アルコール中毒患者が多く参加し、よい効果を上げている。

皮膚科

皮膚科では、乾癬、白斑、火焔状母斑などの皮膚疾患と脱毛症、ふけなどの毛髪と頭皮、手足のつめから発生する疾患に関して、診断、および治療を行っている。また、感染性疾患、アレルギー疾患、皮膚美容、皮膚がんなどが診療できる最新設備も備えている。
これ以外にもじんましん、薬物などによる皮膚反応とウイルスや菌による皮膚疾患、遺伝性疾患、結合組織病などを担当している。
アレルギー性皮膚疾患の場合、原因究明のための検査を施行、これを治療に適用し、患者の日常生活に役立てており、火傷により発生した火傷後遺症、皮膚掻痒症などの皮膚疾患の治療とカウンセリングを行っている。
また、円形脱毛症、男性形脱毛症の原因究明のための各種検査とこれに関する適切な治療、ほくろやそばかす、老人性ほくろなどの疾患に関してレーザー治療と科学剥皮術を行っている。

外科

外科は、腹腔内臓器、すなわち食道、胃、肝、膵臓、脾臓、小腸、結腸、直腸、および肛門などの消化器官と乳房、内分泌線(甲状腺、副甲状腺、副腎)、頭頸部腫瘍、血管(腹部大動脈・静脈、および末梢血管)、および臓器移植と小児の手術的治療を行っている。外科は胃腸管外科、肛門外科、肝胆道膵外科、移植外科、内分泌外科、小児外科、血管外科などに専門化されている。
胃腸管外科では、胃がんをはじめ、胃潰瘍、食道疾患に関する手術を行い、大腸外科では大腸がん、および炎症性腸疾患に関する治療を行っており、肛門外科では、痔核、痔裂、痔瘻などの肛門疾患に関する保全的、および手術的治療を扱っている。肝がん、胆石、肝内結石、胆管結石、奇形、膵がんなどに関する手術的治療は肝胆道膵外科で扱う。移植外科は腎臓移植、および肝、膵臓移植などを行っている。
内分泌外科は、乳房、甲状腺、副腎疾患に関する診断、および治療を行っている。特に乳がんに関する検診を行い、早期がんが発見されると保存的乳房切除術でその形態を保存する。甲状腺がんをはじめとする頭頸部がんに関して手術的治療を行っている。
小児外科は小児の生理現象に合わせ、小児疾患に関する手術的治療を主な対称にしている。先天的奇形である鎖肛、巨大結腸、横隔膜欠損、腹壁欠損、先天性胆管閉鎖症などの治療を行っている。血管外科は、動脈硬化症、ビュルガー病などの動脈と静脈の閉塞、および奇形、リンパ管奇形、リンパ浮腫に関する保存的、および手術的治療である。
腹腔鏡外科は、手術期間の短縮と手術的痛症を軽減し、美容効果のため既存の手術的治療と並行し、腹腔鏡手術、および内視鏡手術を行っている。昨今では胆石に関する腹腔鏡手術は一般化しており、進行がんではない腫瘍などに関しても選択的内視鏡手術を行っている。その他の外科の全般的な分野で、皮膚がん、膿瘍、脱腸、虫垂炎などの一般的な手術的治療を担当している。

胸部外科

胸部外科で治療する疾患は大きく、心臓、肺、食道、血管疾患、胸部外傷などに分けられる。
心臓疾患は冠状動脈疾患、心臓弁膜疾患、大動脈疾患など、すべての成人心臓疾患と小児の先天性心臓疾患が該当する。血管疾患では全身の動脈、または静脈の疾患に下肢静脈瘤、末梢動脈閉鎖症、大動脈剥離症、、胸腹部動脈瘤などがある。特に、心臓手術においては、最小侵襲的な最先端手術技法を導入し、輸血をできるだけせず、傷口を最小化し、早期回復と入院期間の短縮、痛症緩和などのよい結果を見せている。また、下肢静脈瘤クリニックでは正確な診断をもとに最先端静脈内レーザー治療を行い、患者から高い満足度を得ている。
肺疾患は、肺がん、気胸、縦隔洞、および肋骨腫瘍、胸部外傷による損傷、肋膜、および横隔膜疾患、気管支狭窄など、胸部で発生する呼吸器系統、または縦隔洞のすべての疾患が該当する。食道疾患は食道がん、慢性食道狭窄、食道損傷、食道腫瘍などの疾患が該当する。肺がん、食道がんなどの悪性腫瘍部分において、呼吸器内科、消化器内科、血液腫瘍内科、放射線腫瘍学科との緊密な協力体系を構築し、速やかな治療の進行と高い治療成果を上げている。

整形外科

整形外科は四肢と脊椎、そして付属機関の形態と機能を内科的、外科的そして物理学的方法で治療する医学の一分野で、最近では産業の現代化と交通手段の発達により産業災害患者と交通事故患者が急増し、外傷性整形外科学が大きな比重を占めている。
また、広範囲の脊椎手術、関節鏡手術、股関節と肩関節全置換手術だけではなく、手の外科手術、微細手術を通した四肢救済、悪性骨腫瘍の四肢救済手術などの整形外科分野でも専門的臨床研究と治療のために力を入れている。
脊椎に関する全ての外傷と疾患を扱っている脊椎クリニックでは、頸椎骨折、胸腰椎骨折の固定術と頸椎、および腰椎ヘルニア、脊椎管狭窄症、脊椎分離すべり症、および腰椎部手術失敗症候群、脊椎腫瘍、脊椎側彎症などの脊椎奇形に関し、前後方到達法を通じた手術治療と微細顕微鏡、または関節内視鏡を利用した治療を行っている。

神経外科

脳、脊椎、および末梢神経などの神経系と頭部、および脊椎を維持する筋骨格系に発生する血管疾患、腫瘍、外傷、機能異常、先天性疾患などを診断、治療している。過去には頭蓋腔内疾患、および脊椎腔内疾患の診断時に痛症と危険性があったが、近年ではMRI、およびCTの発達により早期診断、確診率、および安定性が向上し、神経外科疾患の治療に大きく役立っている。
また、神経外科では脳定位手術で脳出血患者の治癒率を高める努力をしており、脳腫瘍、脳動脈瘤出血、脊椎疾患、および難治性てんかんなどについても積極的に治療と手術で完治率を高め、健康な生を営むことができるよう力を注いでいる。

形成外科

形成外科は内部臓器を除外した頭の先からつまさきまでの身体全般にわたる、その機能や形態をより良好に回復させることを目的としており、大きく美容形成と再建形成分野(火傷、先天性奇形、腫瘍、後天性変形、手の外科)に分けられる。
美容形成分野は、身体外部に表れる部分を、より美しく均衡を持った形態に作る分野である。形成外科は一般人に美容形成分野に限定して知られているが、実際には再建形成分野のほうがより広範囲で多様であり、外傷、変形、奇形などを矯正する分野である。したがって多くの患者は外部身体に変形がある場合、身体全般にわたって複合的に再建する形成外科をまず考えることが望ましい。

産婦人科

医学の中でも人類の歴史とともに始まり、女性固有の生殖過程と関連した身体領域を扱う産婦人科は、産科と婦人科を統合したものである。産科は妊娠した妊婦を手助けし、健康な赤ちゃんを妊娠し安全に出産し、産後のケアに至るまで完全なケアをし、婦人科は単純な炎症性疾患から内分泌疾患を含んだがんに至るまで、女性生殖器系の疾病を治療し、女性の性の質を向上させる。
産婦人科は、産科学、婦人科、腫瘍学科、内分泌、および不妊の分野に区分され、それぞれの分野において専門性をもとに患者の診療に専念している。外来患者はもちろん、救急患者に対して、迅速な処置、および各種分娩と手術に対する徹底した管理を行っており、コンピュータ胎児監視装置、および超音波検査で胎児と母性疾患の診断、および処置に万全を期している。
卵巣がんクリニックを含んだ婦人がんセンター、更年期、および閉経期女性のための閉経期クリニック、産婦の合併症や妊娠中毒症を担当する高危険産婦クリニックを運営している。産婦や新生児の遺伝疾患を診断できるよう、細胞遺伝子検査室、婦人がんの特性と治療を研究するための婦人がん研究所を運営し、研究と診療領域に至るまで、積極的に産婦人科疾患の克服に努力している。

眼科

眼科は、眼球、および外眼部を中心に、角膜、水晶体、網膜、および硝子体、視神経、外眼筋、涙道、眼瞼などに起こるすべての疾患の診断と手術、および治療を担当している。優れた診療陣に加え、最新の医療設備、および技術の導入により、白内障、緑内障手術、硝子体切除術、角膜移植手術、斜視矯正術、網膜レーザー治療などで患者の便宜と治療効果を拡大化している。また、近年の老人人口増加によって増えてきている加齢黄斑変性に対する光疫学治療を通した患者の治療に力を注いでいる。
1985年よりArgonとKryton laserを導入し、網膜、および緑内障治療に大きく寄与し、白内障超音波乳化吸引術、各種研究超音波、および自動視野測定器、網膜電図、および視神経誘発電図検査、眼底カメラ、および蛍光眼底撮影、網膜と緑内障診断の最新設備であるOptical Coherence Tomography(光干渉断層撮影術)とHRA、それ以外にも各種手術、および検査、診断ができる設備を備えている。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、耳、鼻、首に発生するさまざま疾病を扱う臨床科で、これまでこの領域は扁桃腺炎、中耳炎、蓄膿症などの簡単な疾患に限られていたが、近年は頭頸部外科をはじめより細分化されたさまざまな疾患によりその診療領域が広がっている。
耳に関する疾患には代表的に外耳道炎、化膿性中耳炎、真珠腫性中耳炎、前庭神経炎、めまい、難聴、耳鳴りなどがあり、鼻に関する疾患には鼻炎、アレルギー鼻炎、蓄膿症、鼻中隔、彎曲症、嗅覚障害、鼻形成術、鼻骨骨折などがあり、首に関する疾患には扁桃腺炎、咽喉炎、いびきなどがある。近年では人口内耳術の発達で、失った聴覚を取り戻す最新施術も行っている。
頭頸部外科は主に頭頸部腫瘍(喉頭がん、甲状腺がん、口腔がんなど)と喉頭結節、喉頭ポリープ、気管-食道疾患などを診療し、当医療院は国内唯一の単一センターである一松頭頸部がんセンターを運営している。

泌尿器科

泌尿器科は、尿路系(腎臓、尿管、膀胱、尿道)疾患、および男性生殖系(前立腺、精嚢、精管、陰茎、睾丸)疾患、そして副腎疾患に関して診断、治療を主に担当している。近年には膀胱鏡、尿管鏡など内視鏡を利用した技術の発達により、皮膚切開を行わず、あるいは最小の皮膚切開で各種手術を行っている。優れた医療陣とすべての疾患を正確に診断、治療を行うことができる先端医療設備を備えている。さらに前立腺クリニック、小児泌尿クリニック、膀胱がんクリニック、尿失禁クリニックなどの特殊クリニックを開設し、細分化した専門医による最上級の医療サービスを提供している。近年では膀胱鏡、尿管腎盂鏡などの内視鏡手術、レーザーを利用した前立腺肥大症手術などの内泌尿器科学が急激に発展しており、特に尿路結石に関して、体外衝撃波砕石術と電気水圧波を利用した尿管鏡下排石術を行っており、皮膚切開することなく結石除去が可能で、患者に便宜を提供している。特に前立腺がん、膀胱がん、腎臓切除術、腎盂形成術はダヴィンチロボットで手術を行うこともある。また、男性性機能障害に関する特殊診療を行っており、この原因による診断と治療を行い患者の性生活を可能にしている。

リハビリ医学科

ある疾病や外傷により正常な機能の一部を失った場合、これを障害という。日常生活の動作に必要な機能の一部を失った場合、その患者を肉体的に、精神的に、家庭的に、または社会的にできる限り最上の水準まで高め、より生産的な人生を送ることができるよう、患者と関係するすべてを治療、管理する医学がまさにリハビリ医学だと定義することができる。したがってリハビリ医学の対象は全種の障害者であるということができる。脳卒中、および脳疾患、頭部損傷、脊髄損傷、および疾患、小児麻痺、発達障害、神経損傷、関節炎、筋骨格系の疾患、生理痛、および腰痛、四肢切断、火傷、呼吸機能障害、循環器障害など、機能障害を引き起こすすべての疾患がリハビリの対象となる。
肉体的な問題だけではなく、精神的な面、情緒的な面、家族的な面、社会的な面、そして、職業的な面までも扱う包括的な医学がまさにリハビリ医学である。したがってリハビリ治療はリハビリ医学専門医、物理治療士、職業治療士、言語治療士、心理治療士、リハビリ看護士、義手足、および補助機製作要員、娯楽治療士、社会事業士、職業相談要因、特殊教師、栄養士などを含む医療チームにより構成されている。そして、それぞれの専門要員が協同作業を通し、調和を取り合うことで包括的なリハビリ治療が可能となる。

放射線腫瘍学科

放射線腫瘍学科は、放射線を利用し腫瘍を治療している。放射線治療は手術、抗がん化学療法とともに3大がん治療法のひとつとしてこの数年間映像獲得技術、およびコンピュータの発展とともに急速に発展してきた分野である。早期頭頸部がん、子宮頸部がん、前立腺がんなどでは臓器を保存することを目的に利用され、それ以外の多くのがんでは完治、または手術後の補助的な療法に利用されている。
放射線腫瘍学科は、放射線治療専用CTシミュレータ、および診断用X-線科CT撮影が可能な扇形加速器を導入し、強度変調放射線治療のような既存の精密放射線治療のみならず、新しく脚光を浴びている映像誘導放射線治療、呼吸連動放射線治療など、最先端治療の臨床適用を積極的に行っている。リアルタイムでX線映像、透視映像、CT映像などを通し、患者の治療部位を正確に確認し、治療時に発生するエラーを最小に抑え、患者の呼吸に従う治療の不的確性を克服し、「正確な治療による治療効果の向上」という放射線治療の治療目標に一歩近付いている。

家庭医学科

主治医概念の1次医療専門科目である。平常時に疾病予防と健康に重点を置き、年齢、性別に関係なく、包括的で持続的な疾病診断と治療を担当している。
家庭医学科では一時的によく発生する大部分の疾患を治療し、相談にも応じている。一般的によく見られるさまざまな症状や健康問題について総合的に判断し、診断し、一般的な疾患の90%程度を治療し解決することができる。また、疾病の予防、リハビリ、および健康増進のために努力している。総合検診を含む生涯健康管理プログラム、各種予防接種と健康相談、肥満、禁煙、慢性疲労、運動、および栄養相談など、多角的に関わり、疾病の早期発見と治療、予防のために努力している。
特に社会的にも関心分野である禁煙と肥満、そして生涯健康管理など特殊な分野を体系的な検査とカウンセリングにより成功的な管理ができるよう、クリニックを設置し運営している。

救急医学科

救急医学科は、急性疾患や損傷患者に対する救急診療を専門的に担当し、患者の生命を守り患者の状態を最短時間内に正常、もしくはこれに近い状態に回復させ、継続した治療、手術、およびリハビリの効果を高め、これに関係する学術的研究を遂行する専門分野である。 したがって、救急医学の治療原則は、疾病を完治することより、重症救急患者をより正常に近付ける診療行為だと言える。すなわち、詳細な病理兆候を理解し治療するというより、症状に合わせた応急処置を主に行うことを言う。
救急医学科の医師とは、患者の年齢、性別、時間、経済能力に関係なく、すべての患者を初めて見る一次の医師であるだけではなく、遅れれば生命の危険や傷害が生じる可能性がある緊急な状況を早期に判断、治療し、入院させたり救急室で観察、治療後帰宅させるということを決定している。そのほか、救急室行政、病院到着前の応急処置、毒物学、損傷、および疾病予防、地域住民や119救急隊員教育など、さまざまな業務を行っている。翰林大医療院の各病院救急室は地域の救急医学センターに指定されている。

歯科

歯科では、矯正、口腔顎顔面外科、補綴、保存、歯周、顎関節、インプラント、顎矯正手術などの口腔と顔面部のすべての疾病や歯の損傷を診療している。また、多様なクリニックを運営し、患者がより専門的な治療を受けられるよう、最善を尽くしている。
口腔顎顔面外科は、難抜歯、および特殊抜歯、歯性感染症、唾液腺、および上顎洞疾患、外傷治療、良性腫瘍、および顎顔面奇形、インプラント手術、補綴全手術などを担当している。矯正科は主に成人矯正、手術矯正、顎顔面奇形矯正などを担当している。補綴科はクラウン、およびデンタルブリッジ、部分入れ歯、総入れ歯、審美補綴、歯周補綴治療を担当している。保存科では、保存修復治療神経治療、および歯根端手術、審美治療、および漂白、歯しみの治療を担当している。歯周科では、スケーリング、歯周炎治療、歯茎形成術などを担当している。
歯科はこの他にレーザーインプラントクリニック、顎・顔手術クリニック、歯列矯正クリニック、顎関節障害クリニック、歯形成クリニック、スケーリングセンターなど、特殊クリニックを開設し運営している。

麻酔痛症医学科

麻酔痛症医学科は、患者の安全で安心できる手術と検査のため、手術前の患者との面談から手術中の患者の管理、術後の患者の回復に至るまでの連続した医療サービスを提供している。近年、麻酔痛症医学科の診療範囲は単純な手術室内の安全な麻酔管理以外にも、重患者室、呼吸管理、痛症治療室、救急医学など、医学系の核心的な分野を担当する科として大きく拡大している。
最近では麻酔科学が高度に発達し、急成長し、新しい薬剤と麻酔器、および麻酔技術が開発される一方、心肺麻酔、臓器移植麻酔、脳神経麻酔、産科麻酔、小児麻酔、老人麻酔、外来麻酔など、専門知識と技術が必要な分野に細分化され、医療陣が患者と手術などを考慮し、全身麻酔、静脈麻酔、脊椎麻酔、そしてさまざまな部位麻酔などを行い、回復患者管理、手術後の痛症治療、重患者管理を通し、患者の早期回復のため努力している。
また、痛症クリニックでは、急性、および慢性痛症、がん性痛症、血管性疾患、各種の機能性疾病などを薬物療法、物理治療、精神療法のような保存的治療の他に、神経遮断、神経刺激術、熱凝固術などの積極的な方法で治療しており、痛症軽減と身体機能の回復による患者の正常的な日常生活への復帰に大きく役立っている。

映像医学科

臨床科で依頼したすべての放射線学的診断方法の撮影、および判読を行っており、また、各種特殊撮影、および仲裁的施術などを実施している。最新磁気共鳴映像診断機(MRI)、カラードップラー超音波器、そして、デジタルサブトラクション(DSA)が可能な血管造影撮影機などで疾病の診断に役立っている。
また、多面検索-コンピュータ断層撮影機(MDCT)は急速造影撮影法で筋骨格、および腹部臓器疾患だけでなく、心臓、および血管疾患の診断に特に優れた映像と鑑別診断を可能にしている。特に、身体全般の各種悪性腫瘍を早期に診断できる最新式のPET-CT(陽電子放出断層撮影)でがんの診断と進行段階、治療後の再発残余がんの診断を行っている。それ以外の手術で治癒が困難な脳動静脈奇形をはじめとする各種血管性疾患と末期がん患者に対する仲裁的施術により治療の一部分を担っている。

診断検査医学科

診断検査医学科は、患者から採取した血液、尿、喀痰、および各種体液などの検体検査を行い、疾病の診断、治療、および予後判定を可能にする臨床分野である。診断検査医学科は、貧血、白血病などの血液疾患を診断する診断血液学、肝機能、腎臓機能などを測定する臨床科学、検体から微生物を培養し、動静する臨床微生物学、疾病により発生したさまざまな免疫抗体などを検査する免疫血清学、輸血に関連した輸血医学、そして最新医学分野の診断遺伝学などに分けられている。最近では分子生物学と遺伝子学の輝かしい発展により培養が困難であったウイルス、または微生物感染を迅速かつ正確に診断できるようになり、遺伝疾患の確診にも大いに役立っている。今後も疾病の診断、治療、および予後判定に役立つさまざまな検査項目を持続的に開発し、診療の質向上に大きく寄与していきたい。

病理科

病理科は、疾病を最終的に診断する部署で、組織病理検査、細胞病理検査、剖検などを担当している。組織病理検査は、生体検査、あるいは手術で切除した検体を肉眼検索、固定、  および脱水、パラフィン包埋、薄切、染色などの過程を経て、顕微鏡観察後、診断することになる。また、手術中の救急診断のための凍結切片検査、鑑別診断のための特殊検査、および免疫組織化学検査も施行し、臨床医が正確な診療計画を立てる上で役立っている。
細胞病理検査は、主に産婦人科の子宮頸部、膣塗抹をはじめ、各種体液に対するがん検査を行っており、これは定期的な検診に必ず必要な過程である。最近では甲状腺、乳房、リンパ節などの腫瘤が触れる場合、細針吸引検査を行い、麻酔や切開をすることなく、手術前に診断することができる。また、新生児や幼児の死亡時剖検を行い、死因を推定し、次回妊娠時の危険性を測定する。

現代医学が発展するにしたがい、病理学は消化器病理、皮膚病理、神経病理、腎病理、心肺病理、血液病理、産婦人科病理、骨病理、軟部組織病理、眼科病理、口腔病理、小児病理、肝病理、分子病理、免疫病理などの専門分野別に細分化している。

産業医学科

産業医学科は、勤労者に発生している疾患の診断、治療、およびリハビリを目標にしている医学の一分科で、その具体的な目的は労働と労働条件から発生する可能性のある健康障害から、勤労者の保護、作業における勤労者の精神的、肉体的な適応、特に、採用時の適正配置に寄与し、勤労者の精神的、肉体的な安定を最大限に維持増進し、労働生産性を向上させるところにある。
職業に関連した疾患の予防、診断、事後管理のための各種健康診断、および作業環境測定、そして、保健管理代行事業などを運営しており、より質の高い新しい産業保健サービスの提供のため、各種産業保健研究事業と外来診療業務を並行して行っている。
産業医学科では、勤労者を対象に、一般、特殊健康診断、有所得者精密診断、および事後管理、産業体勤労者の新規採用検診、勤労者の職業病相談、健康診断と職業病判定のための生体試料分析、事業場健康管理、および保健教育、事業場の作業環境などの業務を行う保健管理代行業務と公務員、および私立学校教職員の医療保険と地域医療保健被保険者健康診断と医療保険、および被扶養者に対する成人病検診と肝炎検査、および予防接種などを実施している。